はたつく研究所は町田市で「はたらく」をテーマに対話の場を開催している地域活動団体です。社会通念や制約にとらわれず、一人ひとりが伸びやかに自分らしさを発揮できる社会を目指して活動をしています。
今、はたらき方が多様化しています。以前は会社員や公務員など組織に所属してはたらくことが当たり前でしたが、フリーランスや起業を選択する人も増えてきました。また、週末は違う仕事したり、地域活動に参加したり、複数のはたらき方を組み合わせている人もいます。
その背景にあるのは、はたらくことに対する価値観の多様化。仕事がプライオリティの1位という人ばかりではなく、家庭や友人との付き合い、趣味など、自分の暮らしも大切にしたいという人もたくさんいます。何に優先順位を置き、どう生きるのか、自分で選択することが必要な時代になりました。
はたらくことで得たいものも、それを実現するはたらき方も多種多様。自由なようですが、社会での役割やしがらみもある中で、自分が望むはたらき方を選択していくことは、簡単なことではありません。
そもそも私たちはなぜ「はたらく」のでしょうか。自分にとって「はたらく」って何だろう? そんな疑問も湧いてきます。そのような疑問に答えを出すこともまた、難しいことです。
はたらくことについて、1人で考えるのは大変。誰かと一緒に「はたらく」について考え、語り合える場がほしい。そのような思いから、私たちは「はたつく研究所」を設立しました。
1人で考えていると視野が狭くなってしまうのはよくあること。他者と話すことで、1人では気づかなかった発見をしたり、改めて自分の気持ちに気づいたりすることができます。私たちも当事者として、対話の場をつくりながらその効果を実感してきました。
自分で決めることには厳しさもありますが、違うと思ったら変えても良いのです。複雑で変化のスピードの速い世の中で、迷ったり、立ち止まったりすることがあるのも当然です。
自分の気持ちよい状態を模索し、複数のはたらき方を組み合わせながら、自分がしっくりくるはたらき方をつくっていく。それも、孤独に1人でやるのではなく、誰かと一緒にやる。
そんな、一人ひとりが自分らしくはたらける社会を目指して、私たちは活動しています。
2021年より、「子どものいる暮らしの中ではたらくを考える座談会」を開催。現在は、「ここちよく暮らし、はたらくを考える座談会」として、2ヵ月に一度、町田駅・玉川学園・鶴川を中心に、平日午前に行っている。
活動のきっかけは、メンバー自身が出産や体調不良によって、はたらき方を試行錯誤してきたこと。仕事と暮らしを分断せず、どちらも自分らしくいられる選択をしたい。そのために、モヤモヤを語り合える場所をつくろうと活動を始めた。
2024年、座談会のほかにも活動を広げていくことを目指し、団体を設立。
メンバー自身も、複数の仕事と家庭を行き来しながら、自分のここちよいはたらき方を模索中。
IT企業、求人広告サイトの営業企画を務めた後、社会人向けスクール「自由大学」の運営に参画。出産、海外生活を機に仕事から離れた後、非営利型株式会社Polarisの学び事業に携わる。
現在は、講座企画、ライターなど複数の仕事を行き来しながら、自分にフィットするはたらき方を模索中。2人の娘の母。親子で地域を楽しみたい!
町田生まれ町田育ち。求人広告営業、人事などを経て、現在は町田市地域活動サポートオフィスに勤務。人と一緒に悩みごとを解決する仕事に縁が多い。夢中で仕事に明け暮れたり、専業主婦やNPOなどでゆるやかに働いたり、人生を実験台にいろいろな経験を選択して楽しんでいます。
好きな言葉は「人間万事塞翁が馬」「仕事が楽しいと、人生が楽しい」。わんぱく兄弟の母。キャリアコンサルタント。